チップチューンという音楽が好きな理由を考えてみる
こんにちは。
唐突ですが、私はチップチューンという音楽ジャンルを好んでいます。
チップチューンとは、ざっくり言うと昔のゲーム機から出てたような音で作られるピコピコした音楽の事です。
↓こういうの
エミュレートされた音源ではなく、実機を用いて制作されたものだけがチップチューンであるという堅い見方もあるそうですが、僕は”それっぽいのは全部チップチューン"という考えを持っています。
だって、頭のなかでカテゴライズするのがめんどくさい。。
なんなら、劇場版クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん で使われた、きゃりーぱみゅぱみゅの「ファミリーパーティー」もチップチューンだと思っています。
↓めっちゃいい曲
きゃりーぱみゅぱみゅがチップチューンだろうとチップチューンで無かろうと、僕はこのピコピコ音がたまらない訳です。
僕の個人的な感覚なのですが、ピコピコ音というのはどこか切ない。
僕が幼少の頃には既にゲームボーイはアドバンスでしたし、ファミコンでも64でもなく、ゲームキューブでした。リアルタイムでピコピコ音には触れていないのです。
しかし、子供の頃からGBAの互換機能を使って、当時はゲオで売っていた、中古で白黒のGBソフトを遊んでいました。その頃からGBAのキラキラした音より白黒GBのゲーム内音楽の方を好んでいたように思います。
余談ですが、周りが「ファイアレッド」「リーフグリーン」と言ったポケモン赤,緑のリメイクで遊んでいた時、僕は「ポケットモンスター ピカチュウ」で遊んでおり、最初のポケモンがピカチュウ以外選べないのだ、と友達に教えてあげても信じてもらえませんでした。
僕が小さい頃から、既に「ピコピコ」は古い音色でした。技術が向上して音楽再生のために使用できるメモリ領域も増え、ピコピコ矩形波で音楽を作る必要は無くなったのです。
そのような「過去の物」というピコピコへの潜在的なイメージが、どこか郷愁的な安心感のあるものとして僕に感じさせるのかもしれません。
小学生の頃、当時最新ハードだったWiiを買って貰った僕は、何故か最新のゲームではなくバーチャルコンソールのロックマン2に夢中になり、ステージ中の音楽を聞くためにポーズして延々と垂れ流していましたが、母親に「その曲古臭すぎて悲しくなるからやめてちょうだい」と文句を言われたことがあります。
僕は、「昔のゲームミュジックは、時を超えても古臭くならない素晴らしいものだ」と思っていたのですが、それは単に僕がリアルタイムで経験しておらず、逆に新鮮なものだと捉えているからなのかもしれません。(でも本当に素晴らしいと思いますが...)
チップチューンという音楽を認識したのは高校生(ほんとは高専生)になってからの事です。
ファミコンのロックマンシリーズの音楽をyoutubeで検索している時に、たまたまチップチューンの楽曲が関連動画に入ってきたのでありました。
ピコピコ音なのにたくさん音源トラックがあって、エフェクトがかかっているし、何よりもステレオ。み..耳が幸せ...
まるで自分のツボを完全に把握し、刺激してくれる整体師を発見したような気分でした。
それからは、8bitpeoples(↓リンク参照、同名レーベルのアーティスト音源が無料もしくは高音質版を有料でダウンロード可)で曲を聴き漁ったり、soundcloudでチップチューン系の方をフォローしまくり。
秋月電子で買った音源IC YMZ294をマイコンで操作してピコピコ鍵盤を作ったりもしました。
近い内に、GB実機専用の音楽制作カートリッジである LSDJを手に入れたいなと思っています。
この文章を読んで下さっている方の中にも、「ドクターマリオ」「星のカービィ」「テトリス」のあの曲がなんか好きだなあ...という人がいれば、是非チップチューンをチェックしてみて下さい。
最後に、僕が特に大好きなチップチューンの楽曲を2つ貼っておきます。